『 趣 味 の 話 』

 

私は何がなんでもとにかく赤川次郎先生の本が大好きである。誰になんと言われようと
私が一年間に読む本のうち95%は赤川次郎先生であるし、暇さえあれば小説を
読んでいる。事実、私は高校受験の最中でさえ学校で一番図書館で本を借り、
休み時間になったとたん、問題集ではなく本を開くのである。
運が良いことに、そのことで誰かに怒られた経験は一度もない。まあ怒られたところで
こっちが逆ギレをして相手を非難しまくるのがオチなので、周りは「触らぬ神に祟りなし」
精神を活用してくれていたようである。まことにありがたい。
高校生になった今ではさすがに学校では忙しく、本を読む暇がないが家では相変わらず
数日に一冊のペースで本を読んでいる。
勉強なんかよりよっぽど面白いのである。数学の公式一つ覚えたところで
将来それを活用する確率は限りなく0に近い。しかし本は一生ものである。
本は表面では見えないところで自分を成長させてくれている。
まさに誰かが言った「心の栄養」であるなあと、ひしひしと感じるものである

こんな私が赤川次郎先生の本に出会ったのはそんなに昔ではない。
約3、4年前のことであった。
場所はとあるラーメン屋というなんとも情けない場所である。
私はそれまで小説など一冊も読んだことがなかった。小説なんて文字が細かいし
つまんない、と思い込みから児童書しか読んでいなかった。
しかしその日、親と入ったラーメン屋で席に座り注文をしたとたん、親は
本を読み始めてしまった。私は何もすることがなく、まさに手持ちぶさたであった。
そこで、暇つぶしにと親に「何か本を貸して欲しい」と言った。
そして手渡されたのが今でも忘れない、赤川次郎先生の「スクリーンの悪魔」であった。
暇つぶしにと軽く読み始めたのだが、数ページ読んだだけで体の奥底から熱いものが
湧き出てくるのを感じた。
「面白い!・・・こんな面白い小説が世の中にあったのか!」そんな気持ちである。
もうラーメンなんかそっちのけで本を読みまくった。
その日からはもう赤川次郎小説にハマりにハマったのである。
親は昔から本好きで赤川次郎先生も小説も沢山持っていたので片っ端から
読み漁っていった。

赤川次郎先生は幅広い年齢層に人気がある。下は小学生から上はお年寄りまで。
なぜこんなに人気があるのだろうか。
私は素人なので細かな分析や深いところを読みとることは出来ないが
単純に考えるに、ようは「面白い」からだと思う。
その辺をもうちょっと考えていくと、その「面白さ」の中には登場人物のユニークさや
文章のわかりやすさなどなど色々あると思う。
小説というと難しい、わかりにくいなど読んだことのない人には先入観が付きまとう。
特に漫画などを読み慣れている人には文字だけの文章は抵抗があるだろう。
それらを打ち破っているのが赤川次郎先生だと思う。
登場人物は皆個性豊かであり、読んでるこっちもつい笑ってしまうという感じである
長く続いているシリーズものほど登場人物は愉快である。
永井夕子、三姉妹、片山義太郎、晴美、悪魔シリーズの3人など・・・・
言い出してみればキリがない。
ユーモア・ミステリーでなくとも、話の面白さはすべて一緒である。
これら様々な要因が、魅力が、沢山のファンを捉えてはなさないのだと思う。
そしてこれからもそれは途切れることを知らない。

今迄に書いたことはすべて私が勝手に思ったりしたことであり、かなり趣味に走っている
と我ながら思う。
なぜ赤川次郎先生が好きなのか、それは個人個人が違う答えを持っており、
一言では言い尽くせない・・・・ハズ。
とにかく、私は半永久的に赤川次郎小説を読み続けることになると思う。
それはなぜか・・・・・「面白い」からである。



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